2026年10月13日火曜日

院内レポート「嚥下調整食の選び方② ~実践編~」

こんにちは。本山歯科医院です。


今回の食支援座談会では、前回の「理論編」に続き、

嚥下調整食を実際にどのように選ぶのかについて学びました。 



嚥下調整食の目的は、

単に「やわらかくして食べやすくする」ことだけではありません。 

誤嚥を減らす・窒息を防ぐ・食事による疲労を減らす・

必要な栄養や水分を確保することが大切です。 



「飲み込みやすさ」だけで選ばない 


嚥下調整食を選ぶ際には、

食べる方の「噛む力」「食べ物をまとめる力」「飲み込む力」に

合っているかを確認します。 

さらに、必要なエネルギーやたんぱく質、水分が摂れているか、

そして「食べたい」「おいしい」「楽しい」と

感じられるかという心理面も大切です。


食事の安全性を高めるためには、

やわらかさだけでなく、ベタつきにくさや、

口の中でまとまりやすいことも重要なポイントになります。 



たくさんある「食形態の分類」 


市販の介護食品には

「ユニバーサルデザインフード(UDF)」や

「スマイルケア食」などがあり、

医療・介護の現場では「学会分類2021」なども活用されています。 


学会分類2021では、

ゼリー状やペースト状のものから、

舌で押しつぶせるもの、箸で切れるやわらかさのものまで、

食べる方の状態に合わせて段階的に整理されています。 



「安全」と「食べる楽しみ」の両方を 


嚥下機能が低下すると、安全面を優先するあまり、

食べられるものの種類が少なくなってしまうことがあります。 

しかし、食事は栄養を摂るだけのものではありません。 


「おいしい」「これなら食べたい」と思えることも

大切な食支援のひとつです。 

今回の座談会では、実際の栄養補助食品についても学び、

少量でもエネルギーやたんぱく質を補える商品など、

食事量が少ない方へのさまざまな工夫について考えました。


資料では、食事量が気になる場合や、

嚥下調整食を作る時間の確保が難しい場合などの

活用例も紹介がありました。 

患者様一人ひとりの「食べる力」と

「食べたい気持ち」の両方を大切にしながら、

その方に合った食支援につなげていけたらと思います。




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